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zoom RSS 「私は花子。夫の親族に負けなかった」…って夫の祖母のハナシなんだけど〜その8〜

<<   作成日時 : 2015/11/07 10:11   >>

驚いた ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 6

古い手紙と系図や戸籍謄本から、わたし(えありす)の夫の父方の祖母の人生をたどったお話し。


つづきから


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ピーナツを喉に詰まらせ息も絶え絶えの孫息子が気がかりで、娘の結婚式も気がそぞろだった。



満州で亡くなった次男。


生後すぐ亡くなった初孫。




この子が死んだら私は神を恨むだろう。





私は結婚式が終わると披露宴には参加せず息子と病院へ駆けつけた。


註釈*この神社と病院はけっこう近く、今もある。




病院に着くと病室に駆け込んだ。



孫息子は嫁に抱かれぐったりしていた。


声をかけると薄く目を開けた。



孫は苦しい中でも私が目に入ったのか、小さな口を開け喜んで声をあげようとした。



「……ばぁ…ちゃん」





そのとたんだった。



詰まったピーナツが孫の口からポロっと出た。



孫はたすかった。

安堵で足が崩れたけどみんなで泣いて喜んだ。



註釈*この祖母、夫の命の恩人だね。
教訓。食い意地がはると命にかかわるってこと、夫よ。





日は流れ、孫娘も生まれ私は体調がよくない中でも幸せだった。


離れの亡夫の実母と妹たちも気がかりだったけど、嫁がどうにか世話をしていた。



妹の一人は縁あって後妻だけど嫁いだ。
下の妹の病状は完治は難しい。


亡夫の弟たちはたまに母親の所へやって来ては「母に小使いをもっとやれ」と私や息子に言うこともある。

自分たちの母や妹を我が家でめんどうみていることは頭にないらしい。


さらに嫁の実家の親戚たちが我が家の土地を安く売ってほしいと言ってくる。

嫁も困っている風だが、嫁の継母が生んだ子どもたちは6人。
閉鎖的な地域では、数が力を占める。


うまく断りながらも息子は嫁の為と多少は安く土地を譲ったらしい。


註釈*ガソリンスタンドをするとかで道路沿いの土地や、倉庫を建てるからと土地を安く譲ったとか。
GSは「嫁(えありす夫の母)」の叔母の一家。
倉庫は実家。
どいつもこいつもがめついねえ。

娘の嫁ぎ先、姪っ子の嫁ぎ先の財産まであてにするとは。



このままだと大変な事になる。





息子に言った。

「この土地を出ていきなさい。
私に構わず。

ここにいたら周りからむしり取られる。

仲も悪くなる。


おまえも勤めは街。
通勤もつらいだろう。

出て行きなさい」


註釈*夫の父もよく街中まで通ったと思うわ。
当時の交通状況を考えたら大変だったろうな。
公務員だった夫の父の通勤先は街のど真ん中の役所。





息子は笑って「何言ってるんだ」と言ったけど早くしがらみのない街へ出て行ってほしいと何度も言った。




ある日、4才になった孫息子が母屋に帰ってきて言った。


「ばーばーちゃんが寝てる」



亡夫の母は倒れて亡くなっていた。


註釈*どうも何かを喉に詰まらせたらしい。
喉に詰まらせるのが得意な一族?
夫が第一発見者。




私は亡夫の実母を見送った。

この亡夫の実母は、夫が4才でこの家に養子に来た時から一族全員でこの家に居着いていた。


半世紀以上この他人の家で暮らしてきた亡夫の実母。

働くこともせずただ他人の財産で生きてきた夫の実母。


夫の実母だからこそだけど、不思議な図々しさが「当たり前」にかわっていたのだろう。



息子が結婚してからすぐ起きた水害で離れが流されても、また建ててもらえるのも当然だと思っていたのだろう。



他人の家でも長く住むとそこはまるで自分の家のように思い権利があると勘違いするものだと思った。

だから亡夫の弟たちは今でも財産を分けろと言ってくるのだと…







註釈*わたしの母の里でも同じような事が。
わたしの母の異父姉とその子(わたしの従兄弟)が、ずっとそうだった。
ここはややこしいので割愛。




つづく





ドラマで「遺産争続」ってのがあるけど
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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
ピーナッツが膨らんで気道を塞いだけれどわずかな隙間があり命は繋がったんですね。よかったです。
でも長時間苦しかったですね、ご主人さま。
お母さまもどんなに長くお辛い時間だったでしょう。
ポロッと出て本当に良かったです!

花子さんが駆けつけ、
ばあちゃん、と発した声で命が助かったご主人さま。祖母と孫の固い絆のようなものを感じました。

花子さんの一生、ドラマですね。



りょうこ
2015/11/07 10:34
ほんと、すごい話ですね。
でも昔は大家族だったし、親戚関係も今より密だったし似たような話はあるかもですね。
花子さん、逞しく生きましたね。

嚥下障害は食い意地とは関係ないと思いますが(^^ゞ
のん子
2015/11/07 12:47
ご主人の命の灯もばーちゃん‥と言った一言で繋がったと思うと花子様様ですね。
でも昔の人は偉いです。
姑 小姑、いろいろとややこしい人間関係の中で愚痴もこぼさずひたすら家の為に使えて。
賢人のおばあ様と孫はこれからどんな人生が。
興味深々。
ノクターン
2015/11/07 12:59
>りょうこさん

「ごえん」した物が肺にいくと肺炎になるんでしょうね。
年寄りの死因って肺炎が多いのはこういうわけなのかもです。

少しのスキマが命を取り留めた原因かもです。
この時、夫が死んでたらうちの子もいませんね。
でも違う子がいたかも。
わたしも違う人生だったかもです〜〜

たられば、は歴史には不要ですね。
えありす
2015/11/07 14:10
>のん子さん

そうそう、昔はこんな訳分からんごちゃごちゃの家、いっぱい。

そうやってみんなで助け合って生きてきたのかもです。

でも、この「助け合って」は嘘。
たすけるほうはいつもたすける側。
助けてもらう方がたすける側になることってないですもんね。

嚥下は食い意地とは別なんですね〜

でも食い意地がはってます。
子どもにピーナツなんて。
親があほでしょ。
えありす
2015/11/07 14:13
>ノクターンさん

ばあちゃんがいなかったら、夫はいなかったですね。
ばあちゃん様さまです。

このばあちゃん、けっこう嫁にきつかったらしです。

女ってこうしてよその家に入り込んでその家を支配する運命なんでしょう。

その家を牛耳ってのっとって自分の分子を増やしてその家の主になるって感じで。

女っていつの時代も強いです。
えありす
2015/11/07 14:16

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