えありす万華鏡

アクセスカウンタ

zoom RSS 「私は花子。夫の親族に負けなかった」…って夫の祖母のハナシなんだけど〜その7〜

<<   作成日時 : 2015/11/06 14:02   >>

驚いた ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 4

つづき



---------------------

大東亜戦争。


我が日本国は有色人種唯一の独立国家。


明治維新後、めざましい近代化をとげ欧米においつき追い越そうとしていた。



それは白色人世界には面白くなかったのだろう。
アメリカでは「黄禍論」が渦巻いていた。



私が満州にいた頃は、日本人も満州人も漢民族もみな同じだった。

当時は日本人としてちゃんと権利を与えられていた朝鮮人もみんな一緒だった。


民族間の小さないさかいや区別はあったにせよアメリカなどのように奴隷制度があったわけでもなく、奴隷制度があった朝鮮も日本がやめさせた。

同じように教育の場をもうけ識字率もあげた。




日本は「八紘一宇」の精神をかかげて進んでいた。

欧米に植民地支配され奴隷のように支配されていたアジア各国を独立させていった。







だけど…




街では空襲もありたくさんの県民が亡くなった。

B29が飛来することもあったけど、私の村が空襲にあうこともなく米に困る事はなかった。




私は二人の子どもと亡夫の母・妹二人をかかえなんとか生きのびた。




やがて終戦。



農地改革でだいぶ田畑はなくなったけどそれでも息子や娘が大きくなるまではなんとかなる。



私は生きた。
必死で。


田舎の村は比較的戦後の混乱もさほどなく米も手にはいり次第に落ち着きをとりもどし、私は子どもたちの成長だけが心の支えだった。

新しく商売を始めようとする団体や商売人が土地を買ってくれた。

そのお金で一家を養った。
一家6人。


その間も亡夫・太郎の弟たちが

「母に満足に小遣いも与えないで」

と言ってきたけど。


註釈*自分たちの母親と妹二人を養ってるのにどこまで図々しいのか。




時は流れ、息子に嫁が来た。


註釈*この嫁がえありす夫の母。よくこんな家に同居するな、と。
旦那の母親、旦那の妹、旦那の父方の祖母、旦那の叔母二人がいるのにね。ストレス満開だわ。5人とも女。







同じ村の娘。


実家は昔からの商売人。

オート三輪を早くに手に入れ商売を手広くしている。
米や燃料などを売っている。

嫁の母は嫁が10ヶ月の時に亡くなり嫁を送り出したのは継母。

その継母は嫁の母の従姉妹。
嫁の母の実家は呉服屋。




私が生きる時代はそういうことは茶飯事。

驚くことではない。






嫁は私の初孫を生んだ。


可愛い女の子だった。

だけどその初孫は生まれて数日後に亡くなった。



嫁は泣いた。

息子も泣いた。



私も泣いた。


満州で亡くした次男を思って泣いた。

嫁の心の内は痛いほどわかる。
子を亡くす母親の気持ちが。





註釈*この数日で亡くなった女児の死因は不明。
突然死?
夫の母もわからない、とのこと。




そして数年後、嫁は子を生んだ。

元気な男の子。



時代は跡取りという言葉の存在を薄くしたけど私は喜んだ。


註釈*この子がえありすの夫。


生きることにはりが出た。
孫と一緒に暮らせるなんてこんな嬉しいことがあろうか。



離れで暮らしている亡夫・太郎の母もひ孫の誕生を喜んだ。
亡夫の妹二人も喜んでくれた。



赤ん坊の誕生がこれほど家の中を明るくするとは。

私、息子と嫁。
私の娘。
孫。
亡夫の母と妹二人。


一家8人、賑やかだった。






孫が1才の時、長女が結婚をすることになり家の中は忙しかった。
式は街の中の神社。

嫁が先頭になってその準備をしてくれていた。





忙しさのせいか孫が何を食べているかを気にしなかった。


孫は食べていたピーナツを喉にひっかけた。


註釈*普通1歳児にピーナツを食べさす?
非常識だわ。
がっついた夫もあほやで。



呼吸困難になりすぐさま街の耳鼻咽喉科に運び込んだ。




それは娘の結婚式の前日だった。


孫は目を閉じたままヒューヒューと音をたて苦しんだ。




医者は言った。


「無理」だと。
「諦めなさい」と。


無理なので家に連れて帰りなさい、と。



嫁は声をあげて泣いた。




そんなことあるものか。

初孫は原因不明で生後まもなく死んだ。


そんな続けて孫が死ぬことなんてあるものか。



医者に最善を尽くすよう言った。


孫息子はぜいぜい言いながらぐったりとしている。

もう時間の問題なのか…




翌日の娘の式はあちらさまの手前、私と長男は出席。
披露宴は欠席。



嫁は病院でもう手の施しようにない孫に付いていた。


娘の結婚式がそのまま孫の命日になるなんていやだ。


もう、子どもが死ぬのは見たくない。








註釈*今なら食道を切開とかして出すのかな?
子どもの頃から食い意地が張ってたのか、夫よ。
別の病院とかに駆け込まないのかねえ?
そんな大昔じゃあるまいに。


でも、今でも餅を喉に詰まらせ、というのがあるし、老人の誤嚥(ごえん)は多く、それが原因で亡くなることも多い。





つづく




子どもって要注意だよね。
うちの子も相当だったわ。

みんなで注意だね、と思ったらぽちっとね。



にほんブログ村 主婦日記ブログ オタク主婦へ
にほんブログ村





テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 4
驚いた 驚いた
面白い 面白い

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ご主人大変な目にあいましたね。
昔から何かを誤って飲み込 んだと言う話はよく聞きますが。
続きはどうなったのか?
ノクターン
2015/11/06 16:21
ピーナッツは膨らむんですよね。
赤ちゃんには危ないと育児雑誌によく書いていましたよね
読みながらヒヤッとしました。ドキドキしたけど、一呼吸して、この坊やはえありすさんのご主人、と自分の頭を整理して、大丈夫!と安心して読み進めました。
ご本人さんは覚えてないでしょうけれど、皆さん心配されたでしょう。生きた心地しなかったでしょうね。
りょうこ
2015/11/06 17:30
>ノクターンさん

はい、夫ががっつくからです。
とはいえ、わたし夫に何度も言いました。

「普通、ピーナツ、子どもに食べさせる?」って。
親が不注意ですよ。

しかも聞く所によれば袋ごと握っていたそう。

食い意地のはった夫でした。

えありす
2015/11/06 19:43
>りょうこさん

そうそう、夫なので生きてるってことです。
ピーナツ、膨らみますよね。
乾燥してるから水分を含んで。

本人は全く憶えてないそうです。
ですよね。
1才すぎぐらいですから。

何度でもいいますわ。
親が悪い、と。

うちの子どもたちも食い意地がはってましたけど、ピーナツなんて食べさせませんでしたもん。

親が悪いです〜
死んでたらわたしもここにはいないでしょう。
えありす
2015/11/06 19:46

コメントする help

ニックネーム
本 文
「私は花子。夫の親族に負けなかった」…って夫の祖母のハナシなんだけど〜その7〜 えありす万華鏡/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる