えありす万華鏡

アクセスカウンタ

zoom RSS 「私は花子。夫の親族に負けなかった」…って夫の祖母のハナシなんだけど〜その3〜

<<   作成日時 : 2015/10/27 00:52   >>

面白い ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 4

つづき


その1



http://bibi07.at.webry.info/201510/article_27.html



その2




http://bibi07.at.webry.info/201510/article_28.html


-----------------------



私は花子。



夫はB家からA家に4才で養子に入った太郎。

その太郎に嫁いだ私は、驚いた。

画像





嫁いだ家の姓はAであったけど、その家はB家だった。

その家にはB家が一族で長年暮らしていた。




私は一体、何家に嫁いだのかわからなかった。

夫と私はAを名乗っているけど、実質的にはB家に私が加わっただけだった。


おかしい、と思った。


だけど、20才の私には疑問の声をあげることはできなかった。



そして、そんな声をあげる暇は無かった。


結婚したばかりの夫に「満鉄への異動」が命じられたからだ。


註釈*住友銀行に勤めていた太郎がなぜ満鉄にいくことになったのか不明。
出向なのか、辞めて満鉄に再就職したのか。
そのあたりを知る者はいないし、何か記録もない。




私は夫と共に、大陸へと向かうことになった。



満州鉄道

大日本帝国の巨大コンチェルン。




赴任先は「大連」

画像



大連は日露戦争後、日本がロシアから取り返した遼東半島にある。

日清戦争後、三国干渉でロシアに奪われた遼東半島。

ロシアはシベリアからここまで鉄道をひいていた。
街も造っていた。

鉄道は物資も運ぶが兵士も運ぶ。




船と鉄道。

ロシアは港までシベリア鉄道からつながる鉄道をひいていた。





そこは、ロシアが喉から手が出るほど欲しかった「不凍港」


ロシアはここを拠点としてアジア侵略をはかりたかったのだ。





ロシアのバルチック艦隊は遠くペテスブルグから日本に向かって進んでいた。


それまでに遼東半島の旅順を落とすことが日本帝国陸軍の役目。

弾がつきかけても進んだ。

なぜならバルチック艦隊が迫ってきているから。

たくさんの兵士が命を落とし、ロシアから日本を守ってくれた。

あの時、旅順が落ちなければ日本は大陸と海からとはさみうちで滅亡したことだろう。



滅亡していたら、今の私はここに無い。
感謝。







日本海海戦で東郷平八郎の元、大日本帝国の海軍はロシアに勝利し遼東半島を奪い返した。



大連。


日本はその街を巨大な近代都市に造り上げたという。






遼東半島の先にあるその街へ私は夫と向かうことになった。



満鉄本社がある大連。


満州でも大きな都市だという。



満州国では愛新覺羅 溥儀が皇帝になるという話しらしいけど私にはよくわからなかった。


註釈*満州国では愛新覺羅 溥儀(あいしんかくら ふぎ)が、我が国の後押しで皇帝となったのは1932年。

映画ではジョン・ローンが演じた「ラスト・エンペラー」。

その弟には我が国の華族の女性が嫁ぐのはまだ後の事。数年後。







故郷を遠く離れ満州へ行くことは不安だったけど、夫について行くしかなかった。



このB家の人達にA家をそのままにさせて家を離れるのは心もとなかった。
このまま、A家をむさぼり尽くすのだろうか。


不安でいっぱいだった。



夫の弟の二人はすでに学校も出てそれぞれの職につき家を出ていた。

夫の兄は若くして亡くなり、その家に残るのは夫の実父母。
弟2人、妹3人。



でも、仕方ない。

行くしかない。




私ははるか遠く大連を目指した。



大連は朝鮮半島の左の付け根の半島にあって海も近い。




満州でも大陸の奥深くに開拓移民団として入植する人たちの話しもよく聞いた。

その人たちより日本に近い分、いいかも知れない。
気候もいいかも知れない。



海の近くにある大連はふる里の海を思い出せるかも知れない。

いつ故郷に帰ってこれるのか、来れないのか私には先の事は解らない。

世界情勢は安定せず、白人世界が常にアジアを狙っているという。




註釈*わたし(えありす)の母の異母長姉(母と親子ほど歳が違う)が奉天でお菓子屋をしていたそう。
満州人をいっぱい雇って繁盛していたとか。

戦後、命がけで帰国したそう。

満州についてはまだわたし(えありす)も色々勉強中。

画像






こうして、私は夫・太郎と満州の大連へと旅立った。




つづく



たくましい当時の人たち。
怒濤の歴史の中で生きる人たち。
なんかすごいね、と思ったらぽちっとね。





にほんブログ村 主婦日記ブログ オタク主婦へ
にほんブログ村


テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 4
面白い 面白い 面白い
驚いた

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
一女性の壮大なドラマ。
読ませて貰ってます。
昔の人達は多かれ少なかれ この様な人生を送ってきたのでしょうね。
婚家との関わりのなかで。
昔の女性は逞しいです。

ちなみにウチにも1人 母方のルーツを遡って5代まで調べています。

花子さんの物語 早く読みたい。。
ノクターン
2015/10/27 13:33
>ノクターンさん

読んで下さってありがとうございます。
あの時代の人はすごいですよね。
男尊女卑をドラマではさかんに煽ってますけど、なんのなんの。

その家をのっとりに行ってるんですから。
そこで子を生み自分の子孫を増やしてしまいにはのっとる。

歴史の中をしっかりと生き抜いていますね。

ノクターンさんの祖先さんはどんな人生を歩んでいるのでしょう。
えありす
2015/10/27 17:43
昔は常に戦争があったから、日常生活でも食うか食われるかみたいなことも多かったかもですね。
今は法律さえ犯さなければ大丈夫みたいな?
やはり平和なんでしょうね。
のん子
2015/10/27 20:11
>のん子さん

当時は、世界情勢が速攻で庶民の暮らしにはねかえってきましたから大変だったでしょうね。

今は、法律に守られ自由になって国への思いとかが分散してしまいました。

平和ぼけってこのことでしょうね。

えありす
2015/10/27 20:53

コメントする help

ニックネーム
本 文
「私は花子。夫の親族に負けなかった」…って夫の祖母のハナシなんだけど〜その3〜 えありす万華鏡/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる